カルチャーショックだった先輩の仕事への向き合い方

仕事のこと

 

私が20代の頃の話ではありますが、自分は不器用ながら完璧主義だったこともあって、

かなりの全力投球で業務をしていました。

というとさぞ、一所懸命に業務に打ち込んでいたのかと思えば正しくはそうではなく、

今思えば上司や先輩も結構厳しい指導で怖かったというのもあって、力の抜きどころが分からず

常に肩に力が入った仕事の仕方をしていて、全ての仕事を全力でこなすという効率の悪い

仕事の仕方をしていました。(でもその時期があったから成長出来たなとも思います。)

 

そんな中、同じフロアですが別部署の40代の先輩でOさんという方がいらっしゃいました。

基本的に温厚な方で、いつも電話していて業務も常に忙しく、残業も多いのに焦っている所は見たことがありません。

一方、重要な仕事ではないものの毎月出張の精算書や、請求書等は大体出し忘れがあったりする

うっかり屋さんでもあり、サポート事務の方がプリプリ怒りながら「しっかりして~!」

とか言いつつ毎回出し忘れる彼をフォローしているにも関わらず、愛嬌があって憎めないというキャラの先輩でした。

 

私は注意されるからというのもありましたが、精算書、請求書も漏れないよう細心の注意を払って…。というタイプだったので(先輩との業務量も全然違ったと思いますが)、

うっかり書類を忘れても怒られないという先輩の存在自体が、何というかもう新人類を見ているような気持ちで衝撃でした。

今考えると精算書は確かに出し忘れたら経理に迷惑は掛けますが、結局先払いした自分のお金が

戻って来ないだけの話なので、今なら「別に忘れなければ良いっしょ!」くらいの気持ちですが、当時は

変なところで完璧主義という面倒な呪いみたいな感じだったので、仮に1つでも何かを

忘れていたら心の中で何度も反省して、しばらく落ち込むくらいの豆腐メンタルでした。

 

その豆腐メンタルの自分から見るとO先輩は、精算書だけではなく何かミスがあっても

引きずらないタイプで、どうしたらそんな精神状態になれるのかな。と半ば尊敬した気持ちで

見ていました。

 

そんなある日、その人を中心にバタバタしているのを見掛けました。お取引先様がいらっしゃったようで、

そういう場合はアポイントを取った人が会議室が予約しておくのですが、どうやらOさんは会議室を

取っていなかったみたいで、Oさんと一緒に仕事をしているTさんがパソコンを急いで確認しているご様子。

空いている会議室を探している為にバタバタしているのかな…?というような感じでしたが、

その割にはバタバタの長さと規模が大きいな。と思っていました。

 

Oさんと同じ部署のKさん、SさんもTさんに何やら声を掛けられてそのバタバタに巻き込まれているようだったので、

Sさん達と仲が良かった事もあり、後日Kさん、Sさんと飲みに行った時に何があったか聞いてみました。すると、

「あぁ、Oさんが同じ日の同じ時間に3つのお取引先様とアポイント取っちゃってたんだよね。

会議室を急いで3つ押さえたけど、Oさんが同時に3つのお取引先様に対応するというのは難しいから

私達が呼ばれたんだよね~」とのこと。

 

えっ!そんなことある!?

「おぉ…、それは大変でしたね、Tさんも大変だったと思いますけど…。」と言うと

「まあOさんだからね~。」という返答。

 

Oさん、凄いな。会社の内部だけではなく外部にも影響があった場合にも「Oさんだから」で流されるのか…。

 

その後、遅れてOさんがその飲み会に合流しました。

「Oさん、この間お取引先様とのアポイントが重なって大変だったみたいですね。」と話しかけると、

「そうそう、あれびっくりしちゃうよね~。みんなに手帳買いなさいって怒られちゃった(笑)」

 

えっ、ええ~!アポイントを重ねて取ってしまった張本人が他人事のようにびっくりしているとは、

こっちがびっくりだよ!(笑)。でも周りにいるKさんもSさんも気にせず、

「とりあえず年末年始にお取引先様からよくもらう、簡易的な手帳で予定をメモをするようになったらしいよね。(笑)」

とか話をしているではありませんか。

色々な意味でOさんすげ~、私生まれ変わってもこの思考にはなれないわ~。

と当時は思っていましたが、年を重ねるとほんのちょっとだけOさんの気持ちも分かるようになりました。

 

20代の自分は1つの業務を100%の力で実施していましたが、30代あたりになってくると

段々要領が分かってくるのもありますが、それよりも業務の量と質が増してきて、

一つ一つの仕事に全ての力を注ぐ余裕が無くなってくるのと同時に、

「大体ここまで準備すれば、あとはその場で対処出来そう」という感じで、良い意味で

業務に対して効率よく力を入れたり抜いたりすることが出来るようになりました。

 

その為、Oさんも何かミスをしてもとてつもなく落ち込むなんてことは無く、

「びっくりしたよね(てへぺろ♪)」くらいの精神状態で居られたのかなと今では思います。

 

なので昔、仕事でいっぱいいっぱいになっていた自分に対しては、仕事の量と質が増えても

年を重ねると精神的にいつか楽になる時が来るよ、と声を掛けてあげたいですね。

 

とはいえ、今思い返しても自分が同じことをしてしまった場合(というか、さすがにアポイントを3つ重ねてしまうことはしないかな…笑)、

私はOさんみたいに「怒られちゃったよね(てへぺろ♪)」みたいには、今でもやっぱり

生まれ変わってもなれないと思っているので、その点は今でも尊敬しています。

 

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